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大学進学に強い高校はどこが違う?合格実績以外の5つのチェックポイント【2025年実績付き】

高校選びは、お子さんの進路や学力の成長につながる大切な選択です。とくに大学進学を見据えた場合、「本当に力がつく高校はどこだろう」と、判断に迷う方も多いのではないでしょうか。

 最近では、公立高校が進学指導やカリキュラムを強化し、合格実績が大きく伸びているケースが増えています。一方、私立高校では、指定校推薦枠の充実や探究活動の強化など、進学に向けた多様なアプローチが進んでいます。

この記事では、大学進学を視野に入れた高校選びのポイントを整理し、首都圏を中心とした注目校の合格実績や特色を紹介します。お子さんにあった進路選びの手がかりにしてください。

大学進学に強い高校を見極める5つのチェックポイント

学生

大学進学に強いと言われる高校は数多くありますが、本当に大切なのは、その実績の中身を見極めることです。

合格者数が多いという点だけでなく、生徒の力をどのように伸ばし、どのように進路を後押ししているかが大切です教育方針や学習環境、サポート体制がお子さんにあっているかどうかをしっかりと見極めましょう。

以下のセクションでは、進学実績だけにとらわれず信頼できる高校を見つけるために、チェックしたい5つの視点をご紹介します。

①進学実績を「深掘り」して実力を見抜く

高校の進学実績を見るとき、単に合格者数の数だけで実力を判断するのはあまりおすすめできません。大切なのは、そうした数字の「中身」をどう読み取るかです。

たとえば、現役合格者数や大学ごとの合格傾向、指定校推薦の枠の有無など、数字の背景にある学校の特色も確認しましょう。その高校がどの方向にどれだけ力を入れているのかが見えてきます。

ここで、進学実績の見方を深めるための3つの視点をご紹介します。

「合格者数」ではなく「現役合格者数」と「進学率」を確認する

高校の実力を知るには、「現役合格の人数」に注目することが大切です。合格者数には、浪人も含まれるため、注意が必要です。在校生がスムーズに進学できているかどうかが、信頼できる目安です。

また、卒業生のうち、4年制大学へ進学した割合にもぜひ目を向けてください。進学率が高い学校は、進路指導や学習環境が整っている傾向にあります。

国公立・難関私大への合格者数をチェックする

学校ごとに、目指す大学の傾向には違いがあります。「国公立」を重視するところもあれば、「早慶上理」「GMARCH」など難関私大への進学実績を豊富に持つ学校も多く見られます

お子さんの志望に近い大学への進学実績があるかどうかを確認してみてください。過去の合格状況は、学校の公式ホームページや説明会資料などで簡単にチェックできます。

見逃せない「指定校推薦」の枠

「指定校推薦」は、大学が高校に割り当てる特別な推薦枠の制度です。成績や出席状況など、一定の条件を満たすことで出願が認められます。一般受験よりも競争が少なく、早めに安心して入試に臨めるという特徴があります。

ただし、推薦が決まると他大学の受験は原則できないため、事前によく検討しておきましょう。推薦枠の多さは、大学からの信頼を受けている高校である証でもあります。

②志望校に合わせたカリキュラムとコース編成があるか確認する

最近の高校では、学力や志望校に応じた「コース制」を導入している学校が増えています。どのような進路を想定し、どの科目を深く学ぶかを、早い段階で選ぶ仕組みです。

以下では、コースの種類や授業の進度、入試対策への対応力などを見ていきます。

「特進コース」や「選抜クラス」などのコース・カリキュラム設定

一部の高校では、学力や志望校に応じた複数のコースが用意されています。「特進コース」は国公立大学や最難関私大を目指す生徒が対象となります。授業の進度が速く、課題や模試の頻度も多いため、学習量はやや多めです。

「選抜クラス」では、難関私大への合格を目指した指導がおこなわれることが一般的です。英語や国語など、入試で重要な科目を重点的に強化するカリキュラムが特徴です。

また、入学後にコースの変更が可能かどうかも確認しましょう。実力が伸びたときに上位コースへ移れる柔軟な仕組みがあると、学びの幅が広がります。

志望校の入試科目に合わせた授業選択ができるか

大学入試では、志望校ごとに必要な科目が異なるため、授業の選択肢はとても重要です。たとえば、国公立大学を目指す場合は幅広い科目が求められますが、私立大学では3科目型が主流です。

そのため、無駄を省き、必要な教科に集中できるカリキュラムかどうかを確認しましょう。また、「共通テスト」対策だけでなく、2次試験で必要となる記述式の対策があるかも見ておきたいところです。

自分に必要な教科を深く学べる環境が整っていれば、入試に向けた準備も効率的に進められます。

③学習サポートと進路指導体制を確認する

高校生活のなかで、お子さんが安心して学び続けられる環境が整っているかは大切なポイントです。授業以外でのサポート体制や、進路に向けた具体的なアドバイスがあるかを事前に確認しておきましょう。

ここでは、学習面と進路面の2つの視点からチェックすべきポイントをご紹介します。

授業以外の学習サポートは充実しているか?

高校の学習は、授業だけで完結するものではありません。放課後や長期休暇中に補習・講習がおこなわれる学校では、学力の底上げが期待できます

その際、講習が無料か有料かに加え、誰が参加できるのか(希望制か、学校側から指定されるか)も確認しておきたいポイントです。また、わからないことをすぐに質問できる環境があるか、自習室の広さや使いやすさも確認すると安心です。

進路指導はいつから、どのように行われるか?

進路に関する指導は、高校1年生のうちからスタートする学校も少なくありません。定期的な三者面談や進路ガイダンスが実施されているか、その頻度が年に何回程度かも確認しましょう。

また、大学のオープンキャンパスに参加する機会を、学校側がどのように案内しているかも重要なポイントです。模試の受験についても、実施回数やスケジュールが明確に提示されていると安心です。

卒業生から大学生活や受験体験を直接聞ける機会がある学校では、より具体的なイメージを持ちやすくなります。

④入試方式の多様化に対応できているか確認する

大学入試の方式は年々変化しており、「一般選抜」だけでなく「総合型選抜」「学校推薦型選抜」も一般的になっています。それぞれの入試方式への対応力が進路の選択肢を広げるポイントになります。

どのような入試方式に力を入れているのか、実際にどんなサポートが受けられるのかを具体的に確認しておくことが大切です。

総合型選抜・学校推薦型選抜へのサポート体制

総合型選抜と学校推薦型選抜は、どちらも一般入試とは異なる選抜方法ですが、求められる力や準備の内容に違いがあります。

「総合型選抜」は、学力だけでなく「探究活動」や課外活動の成果も評価の対象となります。 一方の「学校推薦型選抜」は、学校長の推薦をもとに出願する方式で、学校内の成績(評定平均)が重要になります。

どちらの入試も、志望理由書や小論文の書き方、面接の練習など、個別の対策が必要です。そのため、サポート体制が整っているか、過去の実績があるかをしっかり見ておきましょう。

英語外部検定(英検®など)の活用を推進しているか

英語外部検定は、大学入試において活用できる場面が増えており、対策の重要性も高まっています。たとえば、英検®2級以上が出願条件や加点対象になる大学もあり、準1級を取得していると有利になるケースもあります。

学校のなかで英検やほかの検定を受験できる機会があるかどうかは、受験準備のしやすさに直結します。 また、対策講座や個別指導があるか、検定の取得に向けたサポートがあるかも大切なチェックポイントです。

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⑤学校の雰囲気やコミュニケーションを確認する

高校は、お子さんが思春期の多感な時期を過ごす大切な場所です。進学実績やカリキュラムも重要ですが、それと同時に「安心して通えるか」「居心地がいいと感じられるか」も見逃せません。

実際に通うことを想定しながら、勉強だけでなく、学校生活を楽しめるかという視点も持って見学に行くことをおすすめします。

学校説明会や文化祭で生徒の様子を観察する

パンフレットや公式ホームページからはわからない「その学校らしさ」は、実際に足を運んで確認しましょう。学校説明会や文化祭では、学校生活の様子を垣間見ることができます。

たとえば、生徒たちは学習に意欲的か、文化祭などに一生懸命取り組んでいるかをチェックしてみましょう。また、先生と生徒の間で雑談が交わされていたり、笑顔で対応していたりすれば、コミュニケーションが良好である証拠です。

このような「目に見える雰囲気」は、お子さんが楽しく通えるかどうかを判断する大きな手がかりになります。

志望大学に進学した先輩が多いか確認する

「子どもと同じ大学を目指している生徒はいるか?」という視点も、とても重要です。志望大学へ進学した先輩がいた場合、勉強法や対策など、アドバイスを聞くこともできますこうした話は、本人のやる気を高める大きな材料になります。

また、進学実績がある学校は、その大学との相性がよい傾向にあり、指導ノウハウや出題傾向の蓄積もあります。そのため、進路指導の実績だけでなく、先輩がどこに進学しているかにも目を向けてみてください。

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【一都三県】大学進学実績が豊富な高校23選

高校

一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)には、大学進学実績が豊富な高校が数多くあります。ただ単に合格者数が多いだけでは、本当に「力を伸ばせる学校」とは言えません。

そこで注目したいのは、卒業生に対する現役合格率と、生徒一人あたりのパフォーマンスです。 これらの指標が高い学校は、教育環境や進路指導がしっかり整っている証でもあります。

このセクションでは、地域ごとに進学力の高い高校を厳選し、学校ごとの特色や最新実績をやさしく解説していきます。

【東京都】大学進学実績が豊富な高校6選

東京都は、全国でもっとも競争が激しく、多様性と層の厚さが際立つエリアです。開成や筑波大学附属駒場といった私立・国立の最上位校が、長年にわたり東大合格実績で頂点を守ってきました。

一方で、都立日比谷・西・国立といった公立校も、都の政策に支えられ劇的に復活し私立名門と肩を並べる存在となっています。さらに、理数教育に特化した都立戸山など、独自の教育環境を持つ学校群も重要な役割を果たしています。

進学目標や学習スタイルにあわせて、戦略的に学校を選ぶ視点が求められると言えるでしょう。

開成高等学校(私立・男子校/荒川区)

日本の進学校を代表する名門で、1982年から東京大学合格者数全国1位を維持しています。中高一貫でありながら、高校からも約100名を受け入れるという門戸の広さも大きな特徴です。学問を深く追求したい生徒にとって、最適な学びの場といえるでしょう。

開成高等学校の概要
  • 【校風】自主と自律を重んじ、自由な学びを尊重
  • 【特色】週6日制、習熟度別なし、幅広い選択科目
  • 【合格実績(2025年)】東大150名(現役107名)、国公立、難関私大多数


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筑波大学附属駒場高等学校(国立・男子校/世田谷区)

生徒一人当たりのパフォーマンスで国内最高峰とされる名門です。中高一貫ながら高校からも約40名を募集しており、卒業生の半分以上が東大に合格しています。東大駒場キャンパスに隣接する立地や、自由闊達な校風が知的探究心を育みます。

筑波大学附属駒場高等学校の概要
  • 【校風】学術的で研究志向が強く、自由な雰囲気
  • 【特色】探究的カリキュラム、先進的教育の実験場的役割
  • 【合格実績(2025年)】東大117名(現役92名)、国公立合計146名(現役106名) ほか


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東京都立日比谷高等学校(公立・共学/千代田区)

東京の公立高校復権を象徴する学校で、都内随一の進学実績を誇ります。進学指導重点校として東京都から特別な支援を受け、東大をはじめとする難関大学への進学に強みがあります。私立に匹敵する高度な教育環境を、公立の学費で提供する点が大きな魅力です。

東京都立日比谷高等学校の概要
  • 【校風】自主自律を重んじ、学業に強くコミット
  • 【特色】進学指導重点校、国公立・私立双方に強み
  • 【合格実績(2025年)】東大81名(現役65名)、京大9名(現役7名)難関私立多数


▶東京都立日比谷高等学校の詳細はこちら

東京都立西高等学校(公立・共学/杉並区)

都立トップ校の一角であり、高い学力と自由な校風を兼ね備えた学校です。制服がなく私服通学が可能で、「授業で勝負」を掲げた質の高い学びが特徴です。東大・京大をはじめ難関大学に幅広く合格者を輩出し、知性と自主性を伸ばす環境を提供しています。

東京都立西高等学校の概要
  • 【校風】文武二道と自主自律を重視し、自由な学びを尊重
  • 【特色】私服通学、幅広い科目履修、質の高い授業重視
  • 【合格実績(2025年)】東大19名(現役10名)、京大20名(現役13名)難関私立多数


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東京都立国立高等学校(公立・共学/国立市)

都立の「進学指導重点校」のひとつで、学業と学校生活の充実を両立させる活気ある進学校です。校訓「清く、正しく、朗らかに」のもと、明るく自主性を尊重する文化が根付いています。毎年多くの来場者を集める「国高祭」をはじめ、学校行事も盛んです。

東京都立国立高等学校の概要
  • 【校風】文武両道を重んじる明朗で活発な雰囲気
  • 【特色】理数・英語教育の研究指定校、土曜授業や補習が充実
  • 【合格実績(2025年)】東大13名(現役7名)、国公立合計194名(現役131名)ほか


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東京都立戸山高等学校(公立・共学/新宿区) 

都立の「進学指導重点校」のひとつで、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校として理数教育に強みがあります。生徒と教職員が一体となる「チーム戸山」の精神のもと、探究活動や課外学習も活発です。理系分野での実験・研究機会が豊富で、科学的思考力を高める環境が整っています。

東京都立戸山高等学校の概要
  • 【校風】協働と探究を重んじる活発で前向きな雰囲気
  • 【特色】SSH指定校、理数探究活動が充実
  • 【合格実績(2025年)】東大9名(現役8名)、国公立合計177名(現役149名)ほか


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【神奈川県】大学進学実績が豊富な高校5選

神奈川県には、難関大学への合格者を多数出している進学校が複数あり、私立と公立の特色がわかれる傾向にあります。

私立では、東大合格者数で圧倒的成果を挙げた聖光学院が象徴的な存在であり、公立では横浜翠嵐と湘南が双璧をなしています。 偏差値の高低だけでは語れない、明確な進路の棲み分が、神奈川の高校選びをより戦略的かつ魅力的なものにしています。

志望進路に応じた「最適校」を見極めることが、合格後の満足度にも直結する県といえるでしょう。

聖光学院高等学校(私立・男子校/横浜市)

カトリック系の伝統を持ち、神奈川県トップクラスの進学実績を誇る進学校です。高校からの募集もあり、幅広い層の優秀な生徒が集まります。高い学術水準と人格教育を両立させ、社会で活躍できる人材の育成を目指しています。

聖光学院高等学校の概要
  • 【校風】全人教育を重視し、学問と人格形成を両立
  • 【特色】「聖光塾」や土曜講座など独自の学習支援
  • 【合格実績(2025年)】東大95名、国公立合計159名(現役136名)ほか


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神奈川県立横浜翠嵐高等学校(公立・共学/横浜市)

神奈川県の公立高校を代表し、全国的にもトップクラスの進学実績を誇ります。共学でありながら難関私立に匹敵する成果を上げ、東京大学や東京一工といった最難関大学への進学に強みを持ちます。生徒全員が高い目標を共有し、互いに切磋琢磨する環境が整っています。

神奈川県立横浜翠嵐高等学校の概要
  • 【校風】意欲的な学習姿勢を重視
  • 【特色】「学力向上進学重点校」として体系的な進学指導
  • 【合格実績(2025年)】東大74名(現役67名)、国公立合計224名(現役197名)ほか


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神奈川県立湘南高等学校(公立・共学/藤沢市)

横浜翠嵐と並び称される神奈川県の名門公立高校で、長い歴史と伝統を誇ります。国公立大学はもちろん、とくに早稲田・慶應といった難関私立大学への進学で県内トップの成果を上げています。スポーツや学校行事にも全力で取り組む「文武両道」の精神が根付いています。

神奈川県立湘南高等学校の概要
  • 【校風】文武両道を重んじ、活発で協調性ある雰囲気
  • 【特色】難関私大に強く、充実した学校行事
  • 【合格実績(2025年)】東大18名(現役13名)、国公立合計175名(現役117名)難関私立多数


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神奈川県立柏陽高等学校(公立・共学/横浜市)

理数教育に強みを持つ「学力向上進学重点校」で、落ち着いた環境と高水準の授業を武器に着実な進学実績を積み上げています。とくに東京科学大学や理系の難関国公立大学への進学で際立った成果を出しています。学習に専念したい理系志望の生徒に適した学校です。

神奈川県立柏陽高等学校の概要
  • 【校風】静かで落ち着きがあり、学習に集中できる雰囲気
  • 【特色】理数系教育に強く、質の高い授業を重視
  • 【合格実績(2025年)】東大5名(現役3名)、東京科学大10名(現役10名)、国公立合計161名(現役141名) ほか


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桐光学園高等学校(私立・共学/川崎市)

大規模な生徒数と多様なコース設定を活かし、生徒一人ひとりの志望に応じた柔軟な進路指導をおこなう学校です。学力別・コース別編成によって効率的に学習を進められる環境が整っており、国公立・私立を問わず難関大学への進学実績を積み重ねています。

桐光学園高等学校の概要
  • 【校風】自主性を尊重しつつ、文武両道を推進
  • 【特色】学力別・コース別のきめ細やかな指導
  • 【合格実績(2025年)】国公立合計96名(現役61名)難関私大多数


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【埼玉県】大学進学実績が豊富な高校7選

埼玉県には、国公立や難関私立大学への高い進学実績を持つ高校が多数存在します。とくに公立の進学校「御三家」(浦和高校・浦和第一女子高校・大宮高校)は国公立に強く、大学受験では全国トップクラスです。

また、大規模な私立校では難関私立大学への合格者数で圧倒的な成果を上げています。 学力の伸ばし方や、大学進学の方向性を踏まえた学校選びが大切です。

埼玉県立浦和高等学校(公立・男子校/さいたま市)

埼玉県公立高校の頂点に立つ伝統男子校で、長年にわたり東大合格者数県内1位を維持しています。学習と部活動の両立を奨励し、高い合格実績を誇ります。体系的な進路指導で着実に学力を伸ばし、難関国公立大学への進学を目指す生徒に最適な環境です。

埼玉県立浦和高等学校の概要
  • 【校風】体系的な進路指導と段階的学力向上
  • 【特色】体系的な進路指導と段階的学力向上
  • 【合格実績(2025年)】東大41名(現役21名)、国公立合計224名(現役115名)ほか


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埼玉県立大宮高等学校(公立・共学/さいたま市)

普通科と理数科を併設し、幅広い進路に対応できる県内有数の進学校です。理数科では専門的な探究活動をおこない、理系の難関大学にも強みを発揮します。国公立から私立まで幅広い大学に高い合格実績を誇り、国際交流にも積極的で、学問と課外活動の両面で成長できます。

埼玉県立大宮高等学校の概要
  • 【校風】文武両道と国際的視野の重視
  • 【特色】理数科での高度な探究活動
  • 【合格実績(2025年)】東大19名(現役16名)、科学大21名(現役20名)国公立合計188名(現役160名)ほか


▶埼玉県立大宮高等学校の詳細はこちら

栄東高等学校(私立・共学/さいたま市)

1983年創立の比較的新しい学校ながら、全国屈指の進学実績を誇る大規模進学校です。「自ら学び考える力の育成」を教育理念に掲げています。難関大学を目指す特別選抜コースから幅広い進路に対応するコースまで、多様なカリキュラムを提供しています。

栄東高等学校の概要
  • 【校風】主体性を重んじる活気ある学び
  • 【特色】コース制とアクティブ・ラーニング
  • 【合格実績(2025年)】東大12名(現役12名)、国公立合計179名、早慶上理672名


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開智高等学校(私立・共学/さいたま市)

栄東高等学校と並ぶ大規模進学校です。「国際社会に貢献できる人材の育成」を理念に掲げ、探究型学習と国際教育を柱にしています。多彩なコース制や学習環境を整備しており、探究学習や語学教育にも注力し、幅広い進路に対応しています。

開智高等学校の概要
  • 【校風】探究心と国際感覚を重視し、主体的な学びを促す
  • 【特色】多様なコース制、探究型学習、海外研修制度
  • 【合格実績(2025年)】国公立合計80名(現役65名)、難関私大多数


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さいたま市立浦和高等学校(公立・共学/さいたま市)

中高一貫教育を基盤としながら高校からの募集もおこない、幅広い進学希望に対応しています。体系的なカリキュラムにより、難関大学への現役進学率は県内公立でトップクラスを誇ります。グローバル教育にも力を入れており国際的視野を広げる環境も整えています。

さいたま市立浦和高等学校の概要
  • 【校風】一貫教育で自主性と国際感覚を育成
  • 【特色】体系的カリキュラム、海外交流の充実
  • 【合格実績(2025年)】東大6名(現役6名)、国公立大113名(現役105名)難関私大多数


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埼玉県立川越高等学校(公立・男子校/川越市)

県立浦和と並ぶ埼玉の伝統的男子進学校で、文武両道を実践しています。活気ある学校生活と自主性を重んじる環境のなかで、生徒は学業と部活動の両面に励み、高い進学実績を維持しています。難関国公立から私立まで、多様な進路に対応できる力を育みます。

埼玉県立川越高等学校の概要
  • 【校風】質実剛健、活気ある男子校文化
  • 【特色】文武両道、強固な進学指導体制
  • 【合格実績(2025年)】東大10名(現役6名)、国公立大186名(現役125名) 難関私大多数


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埼玉県立浦和第一女子高等学校(公立・女子校/さいたま市)

県内女子校の頂点に立つ進学校で、安定した最難関大学合格実績を誇ります。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校として理数教育や探究活動に力を注いでいます。学問探究と自主性を重視する校風が、将来社会で活躍できる女子生徒を育てています。

埼玉県立浦和第一女子高等学校の概要
  • 【校風】自主性と探究心を重視
  • 【特色】SSH指定校、コア&オプション型教育
  • 【合格実績(2025年)】国公立大160名(現役138名) 難関私大多数


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【千葉県】大学進学実績が豊富な高校5選

千葉県には、全国屈指の大学進学実績を誇る公立・私立学校が揃っています。渋谷教育学園幕張や千葉(県立)などは、東京大学や難関私大への進学者を多数輩出し、学力層の厚さが目立ちます。

いずれの高校も現役合格率・教育内容など、複数の視点から選ばれており、多様な進路への対応力も備えています。以下5校の特色と最新実績を参考に、進路選びにお役立てください。

渋谷教育学園幕張高等学校(私立・共学/千葉市)

「渋幕」の愛称で全国的に知られる、国内屈指の進学校です。教育理念「自調自考」を軸に、生徒が自ら調べ考える力を徹底的に育成します。国際人としての資質や高い倫理観の養成にも注力し、自由な校風のなかで知的好奇心を追求したい生徒に理想的な学校です。

渋谷教育学園幕張高等学校の概要
  • 【校風】自由闊達で自主性を尊重
  • 【特色】グローバル教育と探究型学習
  • 【合格実績(2025年)】東大75名(現役62名)、国公立大226名(現役166名) 難関私大多数


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千葉県立千葉高等学校(公立・共学/千葉市)

千葉県を代表する伝統ある公立進学校で、長年にわたり県内トップクラスの進学実績を維持しています。落ち着いた学習環境のもと、生徒一人ひとりの自主性を尊重しながら学力を伸ばす指導をおこなっています。国公立・私立ともに全国の難関大学への合格実績が豊富です。

千葉県立千葉高等学校の概要
  • 【校風】自主性を尊重し、穏やかな学習環境
  • 【特色】伝統的指導法と安定した進学実績
  • 【合格実績(2025年)】東大21名(現役14名)、国公立大184名(現役140名) 難関私大多数


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千葉県立船橋高等学校(公立・共学/船橋市)

県内有数の進学校として知られ、幅広い分野での難関大学進学実績を誇ります。部活動や学校行事にも力を入れており、文武両道を実践する校風が特徴です。落ち着いた学習環境のなかで、とくに理系分野に強みがあり、国公立大学を中心に安定した合格実績を積み上げています。

千葉県立船橋高等学校の概要
  • 【校風】文武両道で活発な学校生活
  • 【特色】理系分野に強く、行事も充実
  • 【合格実績(2025年)】東大13名(現役12名)、国公立大191名(現役170名) 難関私大多数


▶千葉県立船橋高等学校の詳細はこちら

市川高等学校(私立・共学/市川市)

渋幕に次ぐ千葉県屈指の私立進学校で、高校からの募集枠も設け、多様な背景を持つ生徒を受け入れています。国公立・私立ともに高い実績を誇り、理数教育から国際教育まで幅広く対応できる教育体制を整えています。

市川高等学校の概要
  • 【校風】個性尊重と自主自立を重視し、生徒の主体性を育成
  • 【特色】SSH指定校、土曜講座や国際研修など多彩な学び
  • 【合格実績(2025年)】東大17名(現役13名)、国公立大153名(現役110名) 難関私大多数


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東邦大学付属東邦高等学校(私立・共学/習志野市)

理系と医学部進学において全国的に高い評価を受ける進学校です。東邦大学の附属校でありながら、外部の難関大学進学にも積極的で、医学部や理系学部への実績が際立ちます。中高一貫教育を通じ、早い段階から探究心や論理的思考を育む環境が整っています。

東邦大学付属東邦高等学校の概要
  • 【校風】自然科学を重視し、生命倫理を尊重する落ち着いた環境
  • 【特色】実験・観察を多く取り入れた探究学習、理科系教育の充実
  • 【合格実績(2025年)】国公立大84名(現役67名)、私立医歯薬獣医183名(現役138名)難関私大多数


▶東邦大学付属東邦高等学校の詳細はこちら

合格実績と学校の特色をあわせて比較検討しよう

大学進学を見据えた高校選びでは、単に合格者数の多さだけに注目するのではなく、現役合格率や進学先の傾向、そして学校ごとの教育方針や校風などを総合的に見て判断することが大切です。とくにお子さんの性格や学習スタイルにあった環境を選ぶことで、3年間をより実りあるものにすることができます。

また、同じ地域でも私立と公立では学習支援体制や進路指導のアプローチに違いがあるため、それぞれの特色を理解したうえで比較検討しましょう。

本記事で紹介した学校の情報が、志望校を選ぶうえでの一助となれば幸いです。ぜひオープンスクールや説明会にも足を運び、実際の雰囲気を確かめてみてください。

この記事の編集者

  • 葉玉 詩帆
    Ameba学校探し 編集者

    幼少期から高校卒業までに、ピアノやリトミック、新体操、水泳、公文式、塾に通う日々を過ごす。私立中高一貫校を卒業後、都内の大学に進学。東洋史学を専攻し、中東の歴史研究に打ち込む。卒業後、旅行会社の営業を経て2021年より株式会社CyberOwlに入社。オウンドメディア事業部で3年半の業務経験を経て、Ameba塾探しの編集を担当。「Ameba学校探し」では、お子さんにぴったりの学校選びにつなげられる有益な記事づくりを目指しています。